「ドーピングテストを拒否して会場から姿を消す」という出来事

昨日まで有明コロシアムで開催されていたIFBB世界選手権ですが、ボディビルカテゴリーの優勝者(中東系の選手)が「ドーピングテストを拒否して会場から姿を消す」という出来事があったようです。

ドーピングテストありの国際大会に国の代表として出場しておいて、テスト対象になったら拒否するなんて、倫理的にもルール的にもダメに決まっていますが、実は国際大会では似たような事例が過去にもあり、実際に私が出場した2022年スペインサンタスサンナ開催の世界選手権ではドーピングテストそのものが実施されないという事もありました。2023年のマドリッド開催のアーノルドクラシックでも同様でしたが、アーノルドの場合はそもそもそういうもの(ドーピングテストなし)と認識していて、実際とんでもない選手がゴロゴロいました。

だから「ドーピングテストを拒否して姿を消す」というのはどことなく国際大会あるある話で「出た~」という気持ちでいましたが、冷静に考えてみればあってはならない大変なことですよね。慣れている場合ではありません。

「海外のボディビル競技会ではドーピングが普通で、日本が独特なんだ」というのも実際そうなのかもしれませんが、そういうことを議論したいたいのではなく、「ドーピング禁止のコンテストに出ながら、こっそり禁止薬物を使用する、またはテストを拒否する(ほぼユーザー確定)のはダメだよ」という話です。禁止薬物を使用しているのなら、テストのない団体、コンテストに出てほしいものです。

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